インターネットと私3

中学校に上がって仲良くなった友達が私と同じくインターネットにどっぷりの人間だった。運動部に入っていて活発なイメージだったので意外だなと思ったのを覚えている。この友達とは今も交流がある。15年以上も仲良くしてくれてありがたい。

その子がとあるSNSを教えてくれた。そのSNSは当時高校生が運営しているもので「知る人ぞ知る」という感じのものだった。利用者もほとんどが中高生。プロフィールとブログが書ける簡素なサービスだったが、こんなちゃんとしたサービスを高校生が制作・運営しているのかと思い感動した。教えてくれた友達以外のユーザーとも仲良くなりオフ会も何度かしたことがある。私と友達以外はバラバラの場所に住んでいたのであまり気軽に集まることはできなかったが、1回1回の時間が濃く楽しかった。初めてのオフ会は名古屋で開催し、生まれて初めて友達同士だけで新幹線で遠出をするという経験ができた。私と友達を除き全員顔を合わせるのは初めてなのに不思議と昔から会っていたかのように会話ができる。これはオフ会あるあるだと思う。高校を卒業してから京都旅行へ行ったこともある。このメンバーの何人かとは今も交流があってたまに連絡をとっている。

今思うと中高生がネットで知り合った知らない人間と会うのは危ないなと思うし今の若い子たちにはおすすめできないけれど、良い出会いだったなと思う。ネット人口が増えて子どもたちも顔を知らない人間と交流するのが当たり前になった今「この人と会うのは危険かどうか」というのを見極めるのは難しくなったと思う。長くじっくりとネットで人間観察をするしかその力を身につけることはできないと思うので「半年ROMれ」というのは今の時代も通用するなと思う。

高校に上がってからもそのSNSでの交流を続けていたが、そのメンバーも次第にmixiに移行していくことになった。その頃のmixiはまだ招待制だった。高校の同級生もmixiで友達登録するなどして段々と「リアルで繋がりのある人間とネット上でも繋がる」というのが当たり前になっていった。